「美容師という仕事で、世界の誰かの役に立つ」ROMMY.代表・春木がフィリピンで続ける活動について

美容師の仕事は、髪を切ることだけではありません。

見た目を整える。
自分に少し自信を持つきっかけをつくる。
一人の人が前を向く瞬間に、すぐそばで関われること。
それが、美容師という仕事です。フィリピンで続けている活動は、そんな美容師の仕事の本質を、国や文化を越えて実践する取り組みです。

セブ島の子どもたちへのヘアカット、現地美容師への技術講習、そして日本人美容師の人材育成。

一方的な支援ではなく、美容を通じて人と向き合い、互いに学び、育ち合う活動として、ROMMY.はこの取り組みを続けています。

フィリピンで行っている美容師としての活動

春木がフィリピン・セブ島で取り組んでいるのは、大きく3つです。

  • 子どもたちへの無償ヘアカット
  • 現地美容師への技術講習
  • 国際交流を通じた人材育成

利益のためではなく、「美容師という仕事で、世界の誰かの役に立てないか」という想いから生まれた活動です。一つずつ見ていきます。

① セブ島の子どもたちへ、無償のヘアカット

セブ島の貧困地域を訪れ、子どもたちへ無償でヘアカットを届ける「コミュニティカット」。これが活動の出発点です。

春木がこのヘアカットに込めているのは——

さっぱりと髪が整う、心地よさ。 鏡の中の自分を見て、「自分っていいな」と思える瞬間。 そして、明日が少しだけ楽しみになる、前向きな気持ち。

切り終えたあと、照れくさそうに鏡を見る子。 友だちと笑い合いながら、新しい自分を見せ合う子。 その姿には、ハサミ一本では説明しきれないものが宿っています。

「自分はきれいになれる」。 その小さな実感は、やがて「自分にも、できることがある」という、将来へのまなざしへと変わっていきます。 一回のヘアカットが、子どもたちの胸に、確かな灯をともすのです。

② 現地美容師への技術講習——「魚の釣り方を教える」支援

この活動が「一時的な支援」で終わらないのは、現地の美容師、そして美容師を目指す若者への技術講習を続けているからです。

伝えているのは、技術だけにとどまりません。

  • カット技術
  • 接客技術
  • 日本の美容文化
  • サロン運営の考え方

ここにあるのは、「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」という考え方です。目の前の困りごとを一度解決して終わるのではなく、現地の人々が自分の力で生きていけるようになること、継続的な自立支援こそが、この講習の目的です。

技術が身につけば、収入が向上する可能性が生まれます。美容という職業の価値そのものが、現地で高まっていく。春木が残そうとしているのは、その人がいなくなった後も続いていく「仕組み」と「人」です。

③ 国際交流が、日本人美容師自身を育てる

見落とされがちですが、この活動は現地への貢献”だけ”ではありません。同行する日本人美容師たちにとっても、大きな学びの場になっています。

異なる文化、異なる価値観のなかで仕事をすることで、

  • 視野が広がる
  • 当たり前だった環境への感謝が育まれる
  • 多様な価値観に触れ、人として成長できる

つまりこの活動は、ROMMY.で働くスタッフ自身を育てる「人材育成」の側面も持っているのです。誰かのために動いた経験は、日本に戻ってからの一つひとつの接客にも、静かに生きてきます。

この活動が生む「三方良し」

フィリピンでの活動は、関わるすべての人にとって意味を持ちます。

子どもたちにとって
髪を切ってもらう喜び、自信を持つきっかけ、そして将来への希望。

現地美容師にとって
技術の向上、収入向上の可能性、職業としての美容の価値向上。

ROMMY.groupにとって
利益だけではない、社会貢献・人材育成・国際交流の実現。

美容を通じて、関わる三者すべてが豊かになる。これはROMMY.が大切にする「三方良し」の精神を、国境を越えて実践している取り組みだと言えます。

活動の根本にある、春木の想い

こうした活動に力を注ぐようになった背景には、価値観の変化があります。

コロナ禍を経て、春木は「幸福度」「人とのつながり」「人のために生きること」を、これまで以上に大切にするようになったと語ります。

「コロナ禍を通じて、本当に大切なものは何かを考えるようになりました。利益を追うだけでなく、自分の技術で誰かの人生を少しでも明るくできたら。そう思えたとき、美容師という仕事の意味が、もう一度はっきり見えた気がしました。」

ROMMY.が掲げる理念は、「人とのつながり」「成長」「豊かさ」、そして「1人1人が輝き続けられる環境づくり」。この理念を日本国内だけでなく、海を越えたフィリピンでも実践しています。

「美容師という仕事で、世界の誰かの役に立つ」。その想いを一つひとつ形にしてきた結果が、いまのフィリピンでの活動です。

おわりに

ハサミ一本でできることは、髪を整えることだけではない——。フィリピンでの活動は、そのことを静かに教えてくれます。

子どもたちの笑顔、現地で育っていく美容師、そして共に成長していく日本人スタッフ。美容を通じて生まれるつながりは、国境を越えて広がり続けています。

ROMMY.は、こうした想いを共有しながら、日本でも一人ひとりのお客様、そして共に働く仲間と向き合っています。